2012年9月24日月曜日

和訳:LoLProガイド:ワード戦略


原文:Gameplay Guide - Warding Strategies - League of Legends Guides - LoLPro

訳者より:古いガイドなので、リニューアル前のSummoner’s Riftの画像が使われていますがご容赦ください。なお、それぞれのワード設置場所については、こちらのブログの記事にある画像で確保できる視界が大変わかりやすく説明されています。ぜひ合わせてご参考に!

はじめに

League of Legendsのためのワード究極ガイド

ところで、ワードをどこに挿せばいいか考えたことはあるかい? このガイドから学ぶものは絶対にあると思う──もしくは、もう持っている自分の知識の範囲内で考え続けることができる。そう、長くはなるが、このガイドはマップ配置と役割に分かれて書かれている。たとえば、読者がほとんどジャングルをプレイするのであれば、ジャングルの項目を真っ先に読むべきだ。

「ワードを置くのはサポートの仕事だろ」と思っているみんな!──違う、それは 完・全・に 間違っている! マップコントロールはこのゲームの中で一番重要な要素の一つだ。適切なマップコントロールがなければ、チームは試合に負けてしまうぞ。正しい場所にワードを置いたり、敵のワードを壊したりすれば、集団戦で相手を打ち破ったり、バロンやドラゴンを取れたりするのだ。

基本


だが最初に、少なくとも基本を押さえずに「究極の」ガイドを名乗るわけには行かない。そうであるべきだ。

Sight Ward(緑)


Vision Ward(ピンク)




なぜワードを買うのか?

  • gankが来る前に察知できる
  • バロンやドラゴンを取ろうとする動きを察知できる
  • なので、プッシュ時に優位を取れ、敵ジャングルへの進入ができるようになる
  • 敵のジャングラーを捕まえられる
  • 敵タワーをスプリット・プッシュできる
  • 茂みに隠れている敵チャンピオンにいきなりイニシエートできる
  • 集団戦において、仲間がテレポートでgankしたり助けたりできる


誰がワードを買うのか?

  • みんなだ。だが、ADキャリーが買う数は最小に留め、サポートはもちろん試合中欠かすことのないようにしよう。
  • 一般的にはこう言われている。チームの60~70%のワードはサポートが賄うべきだ。20~30%はジャングラーが、10~20%はAPキャリー・ADキャリーが買うべきだ。


なぜ視界が重要なのか……この動画を見てみてくれ!




上級編

何人かのチャンピオンたちは、ワードに飛びつくことで壁を飛び越えて敵チャンピオンを追いかけたり、敵から逃げたりすることができる。慣れるためには練習が必要だが、きちんと使うことができれば、ワードを使って自由自在に動くことができる。つまり、75ゴールドでFlashを買えるようなものだ。とっても役に立つだろ?

Jax
index
JaxはLeap Strikeを使ってワードに飛びつくことで、とんでもない機動性を得ることができる。75ゴールドで6~10秒ごとに追加のFlashを使えるようなものだ。

Katarina(訳者注:このガイドはリメイク前のガイドですが、リメイク後の性能でも可能なことです)
index
Katarinaはワードやミニオンを標的にしてShunpoを使うと、標的の元への瞬間移動できる。アシストかキルを取ればCDはリセットされるので、ワードへShunpoで飛びいてキルを取れば、再びShunpoを使うことができる。

Lee Sin
index
Lee Sinはワードに飛びつける3番目のチャンピオンだ。Safeguardをワードに使うことでワードまで跳躍できる。きちんと使えば、敵チャンピオンの前にワードを置き、Safeguardで飛びつき、自チームの方へ敵を蹴り出すことができる。

レベル1(試合開始時)

 

試合開始時のワード設置

トップレーンへの入り口となるTri-Bush

このワード位置は青チームでトップレーンを守るためによく使われる。序盤での敵ジャングラーからのgankを警戒しつつ、安全にファームするためだ。紫チームのジャングラーがレイス/赤バフからスタートするであろう時に良い選択だ。


青チーム側への入り口のTri-Bush

このワード位置は1:35時点でよく使われる。青チームが置くか、紫チームのジャングラーが青ゴーレムスタートした後にbotレーンへの序盤gankをするための攻撃的なワード設置としてピンクを置く。


レイスへの入り口(青チーム/紫チーム)

この場所は敵のカウンタージャングルを防ぐためによく使われる。ここに1本ワードを挿しておけば、自ジャングルに敵ジャングラーがカウンタージャングルしに入ってきた時──midとbotからすぐに味方がカウンターでき、敵ジャングラーを罠にはめることができる。カウンタージャングルの強いジャングラーが敵にいる時は、とても心強い選択となるだろう。この位置は、敵ジャングラーがmidをgankしに来ることを予測できるだけの視界でもあるので、midのプレイヤーにより攻撃的に行動してもらえる。 視界がなければ、midで攻撃的にプッシュする危険性は増してしまう。レイスへの入り口は完全な視界を得られるものではないが、序盤では十分なものだ。



自ジャングルの赤リザードへのワード設置

味方ジャングラーがカウンタージャングルしようと思っているなら、ここへのワード設置は賢い選択肢だ。味方ハングラーが敵ジャングルのスティールをしている時、敵ジャングラーがお返しにこちらのジャングルをスティールしているかどうかが気になるだろう(敵がスティールされているのを把握しているとして)。このエリアをワードで見張ることによって、自ジャングルへのカウンタージャングルにレーンから反撃を食らわせてやることができるだろう。


自ジャングルの青ゴーレムへのワード設置

この位置にワードを設置するのは一般的ではないが、できたらやるべきだ。敵ジャングラーが自分の赤リザードからスタートするなら、味方ジャングラーは自分の赤リザードから始めて敵の青ゴーレムにすぐ行く必要がある。自分の青ゴーレムにワードを置くことで、敵ジャングラーのインベードから守ることができる。また、視界に敵ジャングラーが映れば、レーンの味方を守ることにも繋がる。


botレーン

botレーンでサポートをプレイする場合のワード設置

Tri Bushへのワード設置

敵ジャングラーが青ゴーレムスタートするのであれば、序盤にここにワードを置くのは良い選択だ。敵ジャングラーが自分の赤リザードか、こちらの青ゴーレムからスタートすると予想できるなら、この茂みにワードを置くのは後でいい(もっと後にこのワードが切れるようにしたいので)。このtri-bushをコントロールすることは大変重要なことだ。茂みをコントロールするとは、敵以上の視界を確保するということだ。つまり、オラクルを飲んだり、緑ワードではなくピンクワードを置いたりすることで、敵の視界を取り除くことも求められる。



タワーの茂みにワードを置く時のポイントその1

紫チームかつ敵ジャングラーがレーン間を移動してgankに来るのを察知したい時には、この場所はいいワード設置場所だ。茂みにできる限り有利なワード設置をすれば、gankされることを防ぐ(=敵影を見て後退する)ための時間を最大限に稼ぐことができる。また、茂みにワードを挿しておけば、Teleportを使ったgankを試みることができる。ワードにTeleportを使うことで、味方チャンピオンがレーンに駆けつけやすくなるのだ。


タワーの茂みにワードを置く時のポイントその2

茂みの視界をコントロールしつつもTeleport gankに最適な素晴らしいワード位置がここだ。視界をコントロールすることで、サポートは視界のない敵よりもゾーニングが楽にできるようになる。もし敵のワードがこの茂みにあれば、サポートはゾーニングできるエリアを広く持つことができない。ゾーニングできるエリアは常に、茂みを使うことで増やして行ける。


タワーの茂みにワードを置く時のポイントその3

青チームであれば、この位置のワードがレーン間を移動してgankに来るジャングラーを捕捉するのにいい。レーンがどこまでプッシュされているか(こちらのタワーに近いのか相手のタワーに近いのか)によって、茂みの真ん中からこの位置にワードを挿したくなるだろう。ポイントとしては、敵のワードがして茂みの中に見えた時こそ、ワードを置く時だ。常に忘れないでほしい──敵がワードを置いたら、それは3分で消えるってことだ。ワードを置かれたことをチャットに残そう。これをやっていれば、レーンのワードの有無を味方のジャングラーが判断できるので、gankのタイミングを測るのに便利になる。


 

川の茂みへのワード設置

solo queueではあまり使われない設置位置だが、チーム戦ではよく使われる。時としてtri-bushをコントロールするのが大変難しくなるからだ(敵がオラクルを飲んだりピンクワードを置いたりするため)。さもなくば、レーンが紫チームの自タワーにきつくプッシュされていて、相手のタワーにほとんど近づけないからだ。このため、川にあるこの茂みにワードを置くのは「2番目にいい場所」だ。ドラゴンの近くやmidの下の方に視界がない場合もまた然りだ。
 

ドラゴン付近のワード設置

ドラゴン付近へのワード設置は、ドラゴンを取るためには重要な仕事のひとつだ。マップには2つの大きな中立ミニオンがいる──ドラゴンとバロンだ。これらのエリアにワードを欠かさないことが重要になる。もし敵ジャングラーがソロでドラゴンを取れる場合は、ドラゴンを監視するワードを欠かさないことだ。敵ジャングラーがソロでドラゴンを取れない場合は、ドラゴンの上のところにワードを置き、midからのgankを防ぐ視界も兼ねるのが良いだろう。




リザード(赤バフ)へのワード設置

botレーンの戦いに勝てば、敵ジャングルにより安全に侵入し、ワードを置くことができる。このワードは敵ジャングラーに自ジャングルへの侵入を許してしまい、赤バフを取り合う状況になってしまった時でも、自チームに敵ジャングラーの位置を知らせることができる。チームで先に駆けつければ、敵ジャングラーを集中的にキルし、集団戦での勝利に繋げることができるだろう。





ラゴン上のミニブッシュへのワード設置

ここはよくワードを置かれる場所だが、もっと茂みの先端近くに置くべきだ(このスクリーンショットでは正しい位置に置けていない)。もっと上、できるだけmidに近い場所に挿せば、川のもっと広い範囲を監視することができる。ここかレイスへの入り口にワードを設置するのが、botへのgankを予防する一番いい場所だ。



midレーン

midレーンをプレイする場合のワード設置

ゴーレムの入り口へのワード設置(紫側チーム/青側チーム)

時として、敵チームがドラゴンの右上かドラゴンの巣の中にピンクワードを置き続けるようなことがある。その場合は、ゴーレムへの入り口に緑ワードを置こう(ゴーレムはけっこう遠いので、敵に取られるのを防ぐため)。この視界により、敵チームがドラゴンを取っているのを把握することができる。midから青チームのゴーレムへの入り口に置いたワードは、topへのgankを察知するのにも使える。

 

レイスの入り口へのワード設置(紫側チーム&青側チーム)

この辺りはどちらのチームでも、とても一般的なワード位置のひとつだ。筆者はサポートをプレイすればするほど、この場所には緑よりもピンクワードを置くべきだと考えるようになった(ソロよりも大会のような場面では特に)。真剣勝負の試合では、ここにワードを置こうとすることが大変重要になってくる。この位置の視界は、midとbotの両方に対して、川でのジャングラーの動向を提供することができる。同様の場所が紫チーム側のレイスの入り口にもある。敵チームのジャングラーがカウンタージャングルに強い場合、この場所の視界は重要になるだろう。敵チーム全員によるLv1カウンタージャングルを防ぐため、この場所にワードを挿す(紫チーム側の時)、というのがそういったケースに当たる。



Side Brushへのワード設置(バロン側)

レイスへのインベードと川からmidへのgankを両方察知できるため、この場所はmidをプレイする場合は一般的な設置場所だ(紫チーム側時)。試合の中盤~終盤において、バロンを取るための遭遇戦がよく起こる場所でもある。真剣勝負の試合では敵チームもここにワードを置くことが多いため、ピンクワード設置が一般的である。

Side Brushへのワード設置(ドラゴン側)

この写真の位置と、写真の位置より少し上にずらした位置(青バフゴーレムを囲む木に近い方)は、ドラゴンを取る前によく使われるワード位置だ。ドラゴンを取ろうとする時、ほとんどの場合はこの辺りに敵チームのワードがあると考えるべきだ。とてもよく使われる場所なので、真剣勝負のチームではここにピンクワードを置くのがとても一般的だ。


topレーン

topレーンでプレイする場合のワード設置

topレーンのTri Bushへのワード設置

この位置はtopレーンにおいて大変重要だ(青チームと紫チーム両方)。近づいてきているgankを察知できるようになる。紫側ジャングルへ入ってバロンの後ろを通りつつtopへgankを仕掛けるというのは、青チームの戦術としてはありふれたものだ。だから、ここにワードを置くことが重要になる。だが、レイスへの入り口にワードが挿してあるのであれば、敵ジャングラーが接近してくることがわかるので、川にさえワードを挿しておけばよい。ロジカルにワードを置こう。
 

topレーンにおける川へのワード設置

敵ジャングラーは川を通って来るが、tri bushから入ってくるだけではないので、川を下ったところに視界を確保して接近を察知したい。この場合のワード設置ポイントはいくつかある。下に行けばtri bushへの入り口を見張ることができ、きちんとした距離に置くことでgankを避けるための反応時間を稼ぐことができる。tri bushへの曲がり角を見ておきたい場合、この場所は「ちょうどいい」ワード設置ポイントだ。
 

青ゴーレムへのワード設置

青ゴーレム周辺をワードで見張ることだ(特に紫側チームでこれをすることは効果的で、チーム全体に大変貢献できる)。topレーンはワードを買うべきであり、敵チームの位置が十分に把握できている場合、topレーンはこの辺りにワードを設置するべきだ。
 

敵タワーの近くのtop brushへのワード設置

この場所はあまり一般的ではない。なぜならtopレーンは大量のワード購入を通常は行わなず、茂みにその1本を挿すことで余計なコストがかかってしまうからだ。この場所にワードを挿す一般的な理由は、topレーンが2対2になった時だ──これは時々起こる。もしくは、topレーンにとどまり続けている時に必要になるだろう。
 

敵タワーの近くのtop brushへのワード設置

反対側にも同様に置くことができる。
 

赤リザードへのワード設置

できるならば(そして青チーム側の時)、敵ジャングルへインベードして赤バフにワードを置きたい。赤バフの茂みの先っぽにワードを置けば、敵ジャングラーが赤をやっているのがわかる。序盤から大変アグレッシブなチームだった時や、バフのコントロールをしたい時に、これはとても役に立つ。もし自分のチームが序盤にいい流れを作れなかったとしたら、流れを変えやすくするために、この手は避けたい。ジャングルで無駄な死人を出してしまう。


ジャングラー

ジャングラーをプレイする場合のワード設置

赤バフと青バフへのワード設置(青側チーム&紫側チーム)

敵ジャングルへ侵入し、敵の青バフと赤バフをワードで見張るのはとてもいいことだ。敵ジャングラーの動きを追跡し、試合の見通しをずっとよくしてくれる。味方と協力して敵ジャングラーに攻撃をかければ、敵ジャングラーを妨害することもできるだろう。この手はいつワードを置くかというタイミングが重要だ。たとえばコツとして──敵ジャングラーがレーンをgankしているのが見えているとする。即決すべき選択肢はこうだ。1. その内行けるから今はやらない。2. 今なら行ける、カウンタージャングルできるぞ! これはジャングラーにとってとても大切な考え方だ。敵ジャングラーがgankをしている時にカウンタージャングルで優位を取ろうとしないのであれば、レーンへのgankによってジャングラーとしてのご褒美(XPとゴールドだ)を得ることはできないだろう。



 

ドラゴンへのワード設置

*ドラゴンの項を参照


ドラゴンとバロンのコントロール

ドラゴンのコントロール

青ゴーレムの入り口へのワード設置

ドラゴンの前でこの位置にワードを置くのはとても一般的だ。敵チームがこの辺りにいない状況なら、ここの代わりに敵の青ゴーレムを見張るワードを置いてもよい。そうすれば、敵チームがドラゴンへ近づいてくるのを知るだけでなく、敵の青ゴーレムをコントロールすることも視野に入れられるだろう(一石二鳥というやつだ)。
 

川沿いの曲がった茂みへのワード設置

写真の位置だとちょっとずれている。ドラゴンを管理するという目的で置くなら、もっと曲がった茂みの先端の方にワードを置きたい(敵が紫チームだとすると、ほとんどの場合敵チームは上の方からやって来る)。この位置のワードによって、敵の接近がよりわかるようになるだろう。
 

midレーンにおける中央の茂みへのワード設置

時として、チームがこの辺りからドラゴン方面へ入ってきたり、紫側チームで曲がった茂みや青バフ方面から入ってきたチームの残り、特にAssassin色が強いチャンピオンがここに潜んでいることがある。この場所にワードを置くことで、自分は安全だと思っているアサシンやキャリーを打ち砕くことができる。ドラゴンのコントロールのためにこの茂みにワードを置くのはあまり一般的ではないが、重要である──特に、試合展開がとても均衡していて、5vs5のドラゴンファイトがスノーボールのスタート地点になるかもしれない時には。

 

青チーム側のレイスの入り口へのワード設置

ドラゴンを狙おうとする時、ワード設置をするべき場所だ。もっとレイスに近づけてワードを置いた方が効果的だと考えるかもしれないが、その位置ではリスクに見合った対価は特に得られない。ワードを挿すために敵ジャングル深くまで侵入することで、自分の死を招くこともある。死にに行くことは、わざわざドラゴンファイトを投げるということだ。安全にプレイしよう。安全にここにワードを挿し、ドラゴンを得るんだ。
 

青側チームのtri bushワード設置


 

ドラゴンの巣穴へのワード設置

ドラゴンの巣穴の中には、ワードを挿せる場所がたくさんある。どこからワードを挿そうとするかによって、設置場所は変わってくる。時として、ドラゴンの内側の縁(川に面した)にワードを挿すことができるが、これはチームに対して、実際に巣穴の中に入ったり周囲を巡回したりしてワードを探す動きを要求する。代わりに、もっと奥の方にワードを挿す(敵チームはドラゴンの奥の方まで行かないとワードを発見できない)。こういったワードの置き場所は、敵のワードがどこにあるかによって変えていくとよい。
 
ドラゴンの前の川へのワード設置
solo queueにおいては最も一般的なワードの設置場所だ。ピンクワードを使うことで、ドラゴンをコントロールするための視界と、ちょっとしたゴールドを手に入れられる。真剣勝負の試合では、ほとんどのチームがこの位置を知っており、あまり使われることはない。青ゴーレムへの入り口や、ドラゴンの周りの茂み、ドラゴンの巣穴の奥といった位置の方が使われる。よく言われているのは、solo queueではここにピンクワードを置くのがベストで、ついでにちょっとしたキャッシュバックをもらおうということだ。

  

バロンのコントロール

バロン上側のtri bushへのワード設置

この茂みは、バロンファイトの前に有効な、とても一般的に使われる茂みだ。バロンの取り合いにおいて、上の方から敵チームがやって来るというのはあまり一般的ではないが、あり得ないことではない。これが、時々この場所にワードが置かれる理由だ。ほとんどのチームはmidレーンからか、バロンの壁を越える形でやって来る。この茂みは、レーニングフェーズにおいてtopレーン担当が使う方が多い。

 

バロンの壁を跨いでのワード設置

バロン周囲の縁に置かれるワードにも、注意を払っていることと思う。この置き場所は、青側チームがバロンをやっている最中によく使われる(壁越しにバロンの状況を見て、スティールするためだ)。この位置にワードを置くことで、gap close(間合いを詰める)能力のあるチャンピオンが壁を飛び越え、敵チャンピオンに対してイニシエートしてもらうことも可能だ。
 

紫側レイスの入り口へのワード設置

青側チームのmidレーン担当とジャングラーにとっては、とても一般的なワード設置ポイントだ。敵のジャングルにもっと近い位置にワードを挿した方がいい場合も時々ある──敵のレイスを見られる場所に。この場所に視界を確保すると、ジャングラーがどこにいるかを把握する助けになるので、より防御的/攻撃的なレーン戦が可能になる。

 

紫側赤バフ背後の茂みへのワード設置

バロンを取ろうとしている青側チームにとって、ここは一般的なワード設置ポイントだ。紫側チームが壁越しにバロンスティールを狙う時、ここに潜んで待っているのは一般的なので、バロンスティールに対するカウンターをする時はここに視界が欲しい。一部のgap close能力を持つチャンピオンにとっては、ここのワードに飛びつくことで戦いを始めることも可能だ。
 

川の小さな茂みへのワード設置

midレーンにとってもバロンを取る上でもとても一般的なワード設置ポイントだ。バロン周辺での集団戦中に、この茂みにワードがあるかないかで、標的にできないチャンピオンができてしまう。集団戦の間、数秒間でも標的にできないチャンピオンがいることで、状況は簡単に崩れてしまう。バロンの奪い合いの間は、この茂みに必ずワードを挿しておくことだ。

 

青ゴーレムの入り口へのワード設置

あまり一般的でない設置場所だが、バロン終了間際には必ずと言っていいほど置かれる場所だ(紫チーム側でのプレイと仮定すると、青ゴーレムの辺りに置いてもよい)。
 

青ゴーレムへのワード設置

この辺りではワードを挿す場所によってかなり視界が違うので、設置は正確に行うべきだ。例えば……

  1. 敵がレーンから青バフを経由してgankに行くかどうかを知りたい場合、写真のようにゴーレムから遠い茂みの先端にワードを挿す。
  2. バロンを取ろうとしている時、ゴーレム前を通って近づいてくる敵を察知したい場合は、写真のような設置場所でよい。 
  3. 紫側チームでプレイしている時、ジャングラーが青バフをやっている時に川に近い壁の裏側からSmiteで青バフをスティールするためには、茂みの先端に近いがそんなに離れていないところ(ゴーレムに近づける)にワードを置く。