2014年2月25日火曜日

和訳:キャプテン、ついていくぜ!:コールのコツ

Team Dignitasさまに掲載された「キャプテン、ついていくぜ!:コールのコツ(Captain I Follow You: Tips on Shot Calling)」の訳をお届けします。



最近私は、大学からの友人数名と5人のチームを結成した。私たちは皆、お互いをよく知っており、ソロキューをプレイすることを皆楽しんでいたので、いっしょにキーボードを突き合わせて遊ぼうということになったのだった。私たちは負けた、それはもうめちゃめちゃに。このことで私たちは皆落ち込んだ。私はLoL replayを使ってもう一度試合を見てみたのだが、問題を簡単に把握することができた。私たちには、shot caller(訳注:チームで司令塔となるプレイヤー)がいなかったのだ。そういうわけで、shot callのための、自分のチームのプレイをもっと良くするために知るべき、いくつかの基本となる手引きをここで紹介しよう。

知識


Shot callerとはコーチであり、キャンパスに構図を描く人であり、チームが向かう方向全体を導くリーダーである。コーチとしては、ゲームについての全てを知る必要がある。何が重要なのか、いつ自分たちはこれを行うべきなのか、何をすべきなのか、そしてどのようにそれを達成するのか。エンゲージを、獲得すべきオブジェクトを、撤退すべきタイミングを、コールする。Shot callerにとって大切なのは、タイマーを理解することと、誰がどこにいるかを把握することである。チームの中で追加の仕事を担っているのが、shot callerだ。正しいタイミングでドラゴンをコールし、チームに向けて戦闘を始めずにファームに専念すべき時を指示する。これを全て行うためには、ゲームについての詳細な理解が必要である。私が示しているのは、バフ・タイマー、ドラゴン・タイマー、バロン・タイマー、誰か一人が死んでいる時に何をすべきなのか、プッシュすべきなのはどこか、ひとつのチームとして何ができるか、ということである。敵を3人殺した直後や、ジャングラーがいない時、敵のリスポンまでの時間が残りわずかな時にバロンをコールしてはいけない。可能だとわかれば、ドラゴンやタワーを取りに行こう。全てに対し、全員に対し、注意を払おう。



ロール


命令は誰でもできるものだが、私はジャングラーがベストだと思う。ジャングラーはジャングル内のタイマーを把握しているものだし、マップ中をたくさん走り回れるロールでもある。このことで、重要な場所にワードを置くことの恩恵を受けられる。Shot callerとして良いロールは他に、サポートだと思う。ほとんどの場合、集団戦を始めるのはサポートだからだ。サポートはエンゲージを始める直接的なCCを持っており、現在の新しいメタにおいては、よくマップ全体を歩き回る。


チームのゲーム


Shot callerを擁することはとてつもなく重要なことだが、コールを聞くチームであることもまた大事なことだ。つまり、shot callerになったならば、きちんとコミュニケーションを取る必要があるということだ。自分のチームが混乱した時、自分も自暴自棄になってはいけないし、ゲーム中にみんなと喧嘩をしてもいけないし、怒りで自分の判断を曇らせてもいけない。試合の結果にかかわらず、自分のチームを支える、そんなコーチになろう。ミスについての話し合いに備えよう……でもそれは試合が終わってからにしよう。チームの一員として、チームメイトが上手くやれた時にそれを褒めるのは、プレイヤーが前進する大きな力になりもする。褒められることで、良い仕事をしていて、必要とされていると感じることができる。チーム全体にとって、親のような存在になろう。


プレイをコールすることを恐れるな


Shot callerとして気をつけるべき非常に大きな点が、これである。100%正しいコールを行うことは不可能であるということを理解しなくてはいけない。だが、正しいコールを行うことに対しても、大きな比重を置くべきだ。悪いコールでチームの空気を悪くしてはいけない。結局は試合を落とすだろうからだ。また、他の人がコールをすることで、悪いコールを行うことを防いでもいけない。タワーへのプッシュをコールする良いタイミングとは、攻め時を得た時ということであり、敵が死にリスポンまでの時間がまだ長く、プッシュしたいタワーの周囲に視界を取れているということだ。ご存知の通り、視界は試合に勝つための最も重要な要素のひとつであり(一番ではないかもしれない)、視界を得ている時には、鍵となるオブジェクトへとプッシュすることが重要でもある。敵のtopレーナーがteleportを持たずにプッシュを行っていることがわかっていて、敵のジャングル内とドラゴンの周囲に視界を得られている時、何をするか? フリーでドラゴンを取ることができるし、botをプッシュしてタワーすら取れるかもしれない。このように多くの状況がありうるが、shot callerには、このような要素に注意を払うことが求められる。


得られる対価


あるチームのshot callerになることは、本当に得難い経験である。一プレイヤーとして、一個人として、大きく踏み出すことができるだろう。全てのロールを学び、それぞれの弱点を理解することにより、自然と熟練した強力なコールを行うことができるようになるだろう。冷静さを保ち、コールし、ひとつのチームとして、試合に勝とう。



原文
Captain I Follow You: Tips on Shot Calling - Articles - Team Dignitas : Professional Gaming Team

※この翻訳記事は、Team Dignitasさまの許諾のもとに翻訳しています。
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