原文:Game Play Guide - Zoning - League of Legends Guides - LoLPro
ゾーニングを理解することは、LoLをより上手くプレイするために鍵となる要素だ。相手が「Zone them(ゾーニングしよう)」とか「I'm being zoned(ゾーニングされてる)」とか言っているのをよく耳にするだろう。プレイング、相手チャンピオンとの相性、マップでの位置取り、茂みのコントロールは全てゾーン・コントロールに影響する。このガイドは、どのようにすればゾーンを上手く使っていけるかという例を示すものだ。
ゾーンとはとても単純な概念だ。戦場でコントロールされている空間を示す。敵、味方、タワー、ミニオン。これらは全てコントロールしている空間をマップ上に持っている。一部のチャンピオンは、能力や通常攻撃の射程によって、より大きいもしくは小さい空間のコントロールを得ている。この空間コントロールは、チームで運用した場合に敵を威圧する効果を持つ。ひとつの空間は複数のチャンピオンやタワーによってゾーニングすることができる。そうした場合はゾーニング領域が重複し、そのゾーンのコントロールをさらに得ることができるので、敵へのプレッシャーをさらに増すことができる。
位置取りやプレイヤーの能力などが絶えず変わっていくため、こうした「影響を及ぼすことのできる範囲」というのは常に流動的である。例えば、AsheのゾーンはLv6に達した時に大きく増加する。またそのゾーンはAsheがマップを移動したり、茂みの中にいるのか外にいるのかで変化していく。
ゾーニングを理解するためには、まず最初に射程について理解する必要がある。射程はチャンピオンやタワーが攻撃できる距離である。射程にはいろいろなタイプがある。
射程を理解する
オートアタックの射程
オートアタックの射程は、チャンピオンの通常攻撃がどのくらい遠くまで届くかという距離である。各チャンピオンは、ゲーム開始時から固有の基本射程を持っている。それぞれの基本射程は、Melee(白兵攻撃)ユニットでは100~175、Ranged(射撃攻撃)ユニットでは400~650である。このゲームのチャンピオン中Tristanaのみ、試合が進むとともに射程が伸びていく。Tristanaの基本射程は550で、9Lvごとにこの射程が伸びていく。Lv18になると、Tristanaは162の追加射程を得て、通常攻撃の射程は合計で712に達する。
Champion | Range |
Twitch (with Spray and Pray) | 875 |
Kog'Maw (with Bio-Arcane Barrage) | 750 |
Tristana (Level 18) | 712 |
Caitlyn | 650 |
Annie | 625 |
Anivia, Ashe, Zilean | 600 |
Kennen | 575 |
Tristana (Level 1) | 559 |
Brand, Cassiopeia, Corki, Ezreal, Heimerdinger, Lux, Malzahar, Miss Fortune, Orianna, Ryze, Sona, Soraka, Vayne | 550 |
Kayle (with Righteous Fury), LeBlanc, Nidalee, Veigar | 525 |
Twisted Fate | 510 |
Teemo, Twitch, Kog'Maw | 500 |
Vladimir | 475 |
Karthus | 450 |
Karma, Sivir, Urgot, Morgana | 425 |
能力(スペルを撃てる射程)
全てのスペルには特有の射程がある。では、原則的にチャンピオンからどのくらい遠くまでスペルが届くのだろうか? まず、最長射程を持つ能力はAsheのEnchanted Crystal Arrowが無限射程である。そう、全ての能力の射程を膨大な長さの表にすることはできるが、真にプレイを助けるものにはならないだろう。射程を知るにはチャンピオンをプレイし、その射程を体感で覚えるべきだ。プレイするのが好きではないチャンピオンであっても何回かはプレイするのが大事だというのは、これが理由だ。もし敗北するのに我慢ならないのであれば(使ったチャンピオンのプレイングが悪かったからだろう)、進んでCo-Op versus AI Matchをプレイしよう。noobのやることに思えるが、さして手間のかかることじゃないだろう? 新しいチャンピオンの使い方を覚えるには、とてもいい方法だ。
スペルの射程の例を下に示しておく。各チャンピオンは能力ごとに射程が決まっており、KatarinaのShunpo能力のように、一部の能力は円状の射程を示す。しかし、SorakaのStarfallのように、円状の射程ではないものもある。射程を知るためには、さまざまなチャンピオンに慣れ親しむ必要があるということだ。
タワーの射程
Turret | Range | Base HP | Base AD | 6 AD増加する時間間隔 | AD増加限界 |
Outer Tower | 1000* | さまざま | 152 | 開始40秒以後1分毎 | 200 |
Inner Tower | 1000* | さまざま | 263 | 開始7分以後1分毎 | 263 |
Inhibitor Tower | 1000* | さまざま | 210 | 開始16分以後1分毎 | 330 |
Nexus Tower | 1000* | さまざま | 115 | 開始40秒以後1分毎 | 343 |
Nexus Obelisk | 1000* | 9999* | 999 | N/A | N/A |
タワーの射程に関する知識をテストするには、カスタムゲームに行って、Evelynをピックしタワーの射程に入ることなくマップ全てを歩き回ってみることだ。マップのどこにいればタワーにターゲットされないのかを理解しよう。タワーとタワーの間に、タワーの射程外になるエリアがあることに気づくだろう。こういった場所を覚えることで、タワーの射程内にいる敵にハラスできるようになる。タワーの攻撃はチャンピオンを数秒間ロックオンするが、タワーがロックオンと攻撃をしてくる前にタワーの射程を離脱すれば、1秒くらいはハラスすることができる。
ゾーンの重なりを理解する
最初にあるゾーンに他のゾーンを重ねることで、ゾーンの脅威度を高めることができる。同じエリアに重なるもうひとつの能力は、そのエリアに入ることの脅威度を増す。これが起こると、相手よりもそのゾーンをよりコントロールしているということになる。茂みの中が見えているかどうかもまた、ゾーンに対して劇的な影響力を持つ。
下に示した画像がその例だ。AsheとSorakaにとって最も強力なゾーンはどこだろうか? 答えは1番のエリアだ(赤丸の中に白文字で1と示してある)。なぜかというと、Sorakaのオートアタック、infuse、starfallにAsheのオートアタック、volleyの射程が全て重なっているからだ。クールダウン中の能力がなければ、このエリアに踏み込んだ途端、敵チャンピオンは短時間の内に手痛いダメージをもらうことだろう。
次に影響力が高いエリアは、最初の3つの円の間だ。このエリアはSorakaのinfuseとstarfallの間だが、AsheのオートアタックとVolleyの射程内でもある。この位置はSorakaのスキルの大半の射程外のため、敵チームにとってはより安全な場所だ。しかしもっと安全な場所がまだあり、それは3番だ。3番ではVolleyのみが敵チャンピオンに届く。この例から、ゾーンがどのようなもので、いかにゾーンの重なりがゲームを通じて変化し続けているかがわかったと思う。
この例からは敵チャンピオン(MorganaとSivir)のゾーニングの効果は示せていない。もしこの画像に敵チャンピオンのゾーンを重ねて作成してみるなら、味方チームと敵チームによってコントロールされているマップのエリアについてより視覚的に理解できるだろう。
気をつけてほしいのは、サモナースペルもまたゾーンを変えるということだ。Flashのサモナースペルの影響を想像してみてほしい。AsheとSorakaが協力してMorganaにFlashを使わせた場合、より強い脅威度が発揮されるようにゾーンが移動する。
さらに、茂みもまた複雑さを増す要因だ。この例では、Sorakaのオートアタック、Infuse、Starfallは、Sorakaから茂みの中にいるMorganaが見えているかどうかに全て影響される。同じことはAsheのオートアタックにも言える。しかし、AsheのVolleyは茂みの中にいるユニットにも当たる(見えていないユニットにも)。では、Asheとsorakaのコントロールしているエリアは、茂みの中に視界を取れていた場合大きくなるだろうか?小さくなるだろうか? 答えは「大きくなる」で、故にプレイ中はWardのような茂みのコントロールを取れるアイテムが必要になる。特にbottomレーンでは重要性が増す。
敵チャンピオンを不利にするためのゾーニング
敵が重なり合うゾーン内に踏み込むには、チャンピオン単体もしくは味方チャンピオンのグループが叩き出すダメージ量が危険すぎる量に達するため、こういう場合は敵チャンピオンを不利にしているといえる。マップ上の目標の周辺で敵を不利にするためには、この戦略が鍵となる。最も簡単な目標は倒すとXPとゴールドを得られるレーン内のミニオンであり、BaronやDragonといったものも目標といえる。敵を不利にする戦略の最もわかりやすい例は、レーンで敵チャンピオンが味方クリープが接敵している前線に接近できず、XPとゴールドを得られない状態だ。
CLG Gaming Video Tutorial on Zoning(とても良いチュートリアルビデオだ)